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2006年07月30日

薔薇1

・公開して随分経つが、こちらにも載せておこうかと思い立ったので、新たにカテゴリを作ってみた。

 霧雨薔薇十字 1

 である。
 末尾にある数字は、シリーズであることを揶揄するものではないことを追記しておく。この程度のものをシリーズとして書き続けるつもりは毛頭ない。(が、こうしたものこそダラダラと続けてしまう私という人間である。
 今回も、例によって、原作を知らなければ楽しめるという謎仕様。

  晴れた日。

 今日からまたしても日記に挑戦してみる。
 理由なんて特に無い。気が向いたわけでもないし。強いて、何かしらを理由としてあげておかなければならないとすれば、代わり映えの無い日常とやらが帰ってきたから、だろうか。そもそも普遍的日常というやつに出会ったことが無いので、それも相応しいとは言い難いかもしれない。
 ところで、日記をつける、つけ始めるという行為に特筆すべき理由、心情の変化などは必要なのだろうか、要らないんじゃないかと思うんだが、真実そこんとこどうなんだろう。いや、ほんとは必要だったりするんじゃなかろーかとも、思わんでもない。書きたいことがあるから書く、とか、事あるごとに自分を振り返りつつそこに記された過去から学んだり、というのが正しいんだろうけど、この場で言い切るが私はそういう性分じゃない。本来、古くから伝わるような日記は先に挙げたとおりそういうもんだろうけれども、私はしない。
 それじゃあどうして、わざわざ貴重な新しい白紙本を持ち出してまで日記を書いているのか、というと、それが私にも釈然としないんだが、まあそれが私らしいとも言えるかもしれない。理由なんて、全てがてきとー。動かざること山の如し、がモットーである私には不要なのである。
 霧雨魔理沙の行動に理由など無い。
 うむ。今日の名言としよう。

 さて、記念すべき一日目である。何を書こうかしらん。
 そういえば、またチルノがキッチンを爆破していたからそのことを書こう。


 常として、明け方に床に就き、昼前に起きる。それが私のライフスタイルである。
 霧雨邸は囁きの森に座しており周囲を木々に囲われている。それでいて家の目の前の木が枝をのびのびと広げてくれているため、丁度良い具合に窓を覆われている二階の自室には、日が高くなる頃まで光が差さない。これのおかげで朝のうちだけは一階のほうが明るいくらいである。それでも慣れたもので、光が無くとも南中より早い頃合にはなんとなく目を覚ます。
 そして先ず聞こえてくるのはフラスコの音。就寝前にアルコールと香草を一緒くたにして火を当てておいたものだ。コトコトとやわらかく煮詰まるこの心地良い音が、私にとっての一日の始まりの合図である。
 中身がすっかり蒸留し終えているのを確認して火を吹き消すと、ポットに飲みかけていた紅茶を、カップに移す間もなくぐいっと飲み干す。それから気が向けば階下で朝食を取ることもあるし、またこれも気が向けばであるが、知り合いの所に押しかけて、その相手にとっては昼食である食事を共にすることもある。だが大概は、この起き抜けの一杯に多少何かを摘まむ程度である。
 私からすれば、食事とはすなわち面倒である。
 弁解のようだが、食事それだけが面倒なのではない。私の生活において、限定すれば「その時分に興味のあること」および「不便を感じた事」以外は、おおよそぞんざいである。
 例えば自室の掃除など、これは、よほどのことがなければしない。なぜなら限りなく不要だからである。一階のガラクタ部屋は不要なものを投げ込む場所であるし、書庫代わりにしている隣部屋は酷いものだが、どこに何があるか把握しているので、整理する以上の面倒は起こらない。これ以外も料理や洗濯といった家事全般、その他もおよそ、少しでも気乗りしないものは全て切り捨てるか後回しにしてきた。
 といいつつ、最近は、多少は改善されたほうである。食事もきちんと作るようになったし、身の回りも常に小奇麗になった。それよりなにより、こうした、時計の針に準じる一定の行動をルーチンとした節度ある生活、というのを送るようになったのは、私自身、一番の驚きである。
 これは近頃になって増えたもう一人の住居者、いわゆる「居候」という存在の影響が濃い。
 なにしろこの居候は人間ではない、妖精である。しかも許容限界のおまけまでついた代物だ。
 本来の私の性分を考えるなら、こんな手に負えるかどうか判らない、いや手に負えないと解かっている類のものには全く手を貸さなかったはずだ。しかし私も、長年ここで暮らして無駄に世話焼きになったというか、生まれたばかりのものを放り捨てられぬだけの人並みの温情は持っていたというべきか…。
 存在規格からその意義、性質まで全く異なる生き物と生活を共にするなど、当初は無謀もいい所だと頭を抱えたもので、事実現在も相当な苦労を強いられるが、いや予想外に、途中で投げ出すことなく今日の日までなんとか共棲している。
 氷結の属、性質は奔放、名をチルノという妖精は、感心なことに近頃はガラクタ部屋を根城として活動している。そして事あるごと、この私を振り回してはそのたびに小さな事件を起こさずにはいられないのである。
 ということで、したがって、この日、日常にはない霧雨魔理沙の一日は、最高に景気のよい爆発音で始まったのだった。

 喩えるならそれは、あらゆるものを破壊する悪魔の咆哮、もしくは天上の嘆きの光だった。
 激震、それも建物がひっくり返るほどの凄まじいものが、ここ、霧雨邸を直撃したのである。
 原因は二つとない。チルノである。どうやら待ちきれなかったようだ。
「…やれやれ」
 毛布をはだけ、かすむブロンドを掻き揚げて息を漏らす。
 階下からは「うわーん!」という鳴き声と共に、がらがらと金物が崩れ落ちる音が響いている。
 非日常ではあるが、慣れてしまえばいや、日常であった。
「しかしま、にぎやかになったもんだ」
 様子が気に掛かるが、泣き叫ぶ元気があれば大丈夫だろう、と高を括る。
 充分に明るくなった室内を煌々と照らすランプは、私の一瞥を受けると途端に力を失い、単なるアンティークへと姿を戻した。心持ち薄暗さを取り戻した室内をきょろきょろと見渡すと、ベッドの真横に脱ぎ捨ててあったプリーツの黒スカートを引っ掴み、クロークから春色のカーディガンを探して羽織る。
 着の身着のまま、というずぼら極まる格好で、しかしこれ以上破壊が拡大しないうちに、と私は急いで部屋を出た。
「わーん、まりさー! いたいよー!」
 階段を下りてすぐ目に入ったのは、キッチンのど真ん中で鳴き声を張り上げてうずくまるチルノの姿だった。見れば小麦粉だろうかを頭から被り、真っ赤に腫れた右腕を抱えている。それ以外の周囲は、オーブンは蓋が開きっぱなし、椅子はひとつ足が折れて転がり、それ以外のあらゆるところに鉄製のケーキの型らしきものが散らばって。まったく、片付けたばかりだというのに一部屋丸ごと目を覆いたくなるほど散々な状況である。
 その腕の具合が単なる火傷であると一目で見抜くと、一瞬のうちに湧き上がる、安心、苛立ち、多色多種さまざまな心中を気付かれないほどの小さなため息にまとめ、背後にこぼして終わりにする。
 私は心ばかりきつい表情を作って吐き捨てた。
「ったく。自業自得ってんだ、そーいうのを」
 気付いたチルノが涙目でこちらを振り返る。
「何をするにしても、私が起きるまで待ってろ。って、いつも言ってるはずだぜ? どうして独りでしようとしたんだよ」
「…だって、だーってえ…」
 言いながら聴きながら、戸棚の中から薬箱と、商売用のカエル印の軟膏を取り出して蓋をあける。
「だって魔理沙が遅いんだもんぶー」
「ぶーってなんだよ。ほれ、腕出しな」
 痛々しく腫れた腕に触れると、飛び上がってチルノは叫ぶ。やはり火傷である。
 私は瓶詰めのがま油を、大袈裟と思えるほどたっぷりと手に取り、重ねるように何度も塗りつけていく。
「痛っ。…それにさ、本に書いてあるの見てたら、なんかひとりでもできそうだったし。そしたら、あたしだけで作って、魔理沙おどろかそーって思って…」
 ちらりと目をやれば、部屋の片隅で潰れている本は、パンのレシピである。
 そういえば昨日、就寝間際になにやら持ち出してきて騒いでいたか。だが、そう、私の眠りの際といえば、なにしろ不倶戴天たる睡魔との壮絶な戦いの最中であるため、おぼろげにしか覚えていない。
 今思えば、あれはケーキ型を振り回していたのである。
「へえ、私を驚かそうってか。でも、まあそういう考え方は大事だけどさ、チルノ。だけど、それでこんな風に怪我してたら、何の意味も無いじゃないか」
 白い油軟膏をすり込むように執拗に腕に塗り続ける。私の手をじっと見つめて、チルノは黙って聞いている。
「あのオーブンは火力の調整が難しいんだ。適当に強くしとけばいいや、ってな代物じゃないんだ…。いいか、もう身に沁みて解かってると思うが、もういっぺんだけ聞いとけ。この家にあるものはみんな危ないもの、下手に扱ったら大怪我するようなものばっかりなんだよ。だから、勝手にアレコレ触るのは、とっても危ないことなんだ。チルノは、一人でパンを焼いて、私を驚かそうとしてくれたんだろうけど、だけどもしチルノが、その事でこの薬でも治らないような怪我しちまったら、私はまた別の意味でびっくりする羽目になっちまう。だろ?」
「…うん。ごめん」
「ほら、ソッチも出しな」
 表のほとんどが赤く爛れかけていた右腕に比べて、左手は無傷と言って差し支えないほどだった。転げまわっているうちにだろうか、擦り傷をこさえている箇所にぺたぺたと霧雨のがま油を塗りたくると、右腕と同じく、さらさらと器用に包帯を巻いていく。
「でも、そっか。私を驚かそうとしたのか」
「うん。…だって、そしたら、あたしだってごはん作れるようになるし?」
「そっか。…ありがとな」
「へへ。もういたくないかも」
 包帯でぐるぐる巻きの手を握りにぎり、感触を確かめてにっこり。
 この泣き虫カラスはすぐ笑うのだ。
「さ、おかげで私もばっちし目が覚めたことだし、パンの焼き方を教えてしんぜようじゃないか」
 その前に、まずは片づけからだろう。見渡す限りが小麦粉の白である。
「箒とちりとり取ってきてくれ」
「あいあいさー!」
 たぶん有るだけ持ち込んだのであろうケーキ型を、必要分残してガラクタ部屋に押し込んでしまう。散らかった床、机の上をさっと拭き上げると、見違えるように、とまではいかずとも、日頃の散らかりようを含めて、マシといえる程度には片付いたように見えた。
 思えば、この家が適度に片付いているのは、認め難いがこうしたチルノの行動のおかげである。
「ま、どーせこれからまた汚れるんだし」
 無事な椅子を一つ引っ張ると、適度なところで納得して、どっかり座り込む。
 それを見てか、いそいそとチルノがレシピ本を机に広げ始めた。作りたいのはこれだ、これだと期待に満ちた眼差しが訴える。…スコーンパンである。
 スコーンというのはパンとは言い難いが他の何物とも言い難く、つまるところは単純明快な焼き菓子である。
 その作り方も極めて簡単で、無難といえば無難。しかし他に、この本の中には、彼女の底無しの好奇心を満たすだろう派手な代物はいくつもあるのだが。いいのだろうかコレで。
 チルノの選択基準に疑問を持ちながら、いつものようにレシピを音読させつつ、そこにひとつひとつ説明を加えながら教えていく。
「準備するのはここに書いてあるだけ。秤で量を測ったら、これ以外は全部混ぜる」
「ぜんぶ!?」
「全部。で、ある程度の固さになるまでこねるわけだ」
 へえーと感心するチルノ。
 それぞれ適当に分量を計り、小麦粉から、砂糖、塩、バター、など秤からボウルへと次々に材料を投げ入れていく。
 最後に牛乳を流し込んで、しゃもじでかき混ぜ始めたあたりから妖精の目の色が変わった。
「あ! こねこねしたい!」
「…いいけど、その手でやるのか?」
「ぐ…あ、う」
 がっくりと肩を落とすチルノを見て、思わず私は吹き出した。
「まあ、この次は手伝ってくれよな」
「うん!」
「…んで、この。こっちの黒いやつな」
 しゃもじの先を追って動くチルノの目。唯一混ぜなかった材料だ。
「先に教えとくけどな、それがこのレシピのみそだぜ。こいつを使うかどうかで味に過大な差が出る」
「へえ…、なにこれ。ごま? こーひ豆?」
「惜しい。胡麻はこんな形してないし、そもそもパンに使うときには挽かない。コーヒーは、似てなくも無いが、あれ独特の香りがこいつにはない。な?」
「あー、ほんとだ」
 答えはキャヴァ、である。
「ココアに似た飲み物でカヴァリュ、ってのがあるんだが、そのカヴァリュに溶かすのがこのキャヴァっていう木の実の粉末なんだ。こいつはこのままだと硬くてマズくて、とても食えたもんじゃない。だけど、ある程度熱を加えたり、こんな感じのパンなんかに混ぜて焼いてみると、ポップコーンみたいに火花を散らして細かく砕けちまうんだな。そしてとっても甘ーくなるんだ」
「甘いの!?」
 そうと聞けば、と止める間もなく口に放り込む。その途端。
「…ニガ。おいしくない」
 悲壮な顔でキャヴァを吐き出す馬鹿娘。
「話を聞けよ、話を…」
 食い意地は一人前。あまりの苦味に耐え切れず勝手に牛乳を飲み始めるチルノを横目に、スコーン生地は着実に独特の粘りを生み出し始めている。これはあまり練りすぎるのも良くないのである。そのうちにボウルから出し、平たく軽く伸ばしてオーブンの近くに移動した。ここで、しばらく置いて発酵させる。
 あとは時間を待って、表面にキャヴァを蒔いて、型抜きして焼けば完成だ。
「なんか、私一人で作ったほうが楽なんじゃないか…?」
 迂闊にもこれまでの苦労を振り返ってしまい、両肩にどっと疲れを感じた。
 そもそも、話を半分ちょっとしか聞かないようなやつ相手に講釈打つのは、本来、時間の無駄である。普段の霧雨魔理沙ならそう考える。
「教えるだけムダってのも…」
「ねえねえ、焼けたらさ! みんなのところに持ってってもいいかな!」
「おあ? ああ、いいんじゃないか…」
「あー、早く焼けないかなー。わくわくしてきた」
 身震いまでして、まだまだ発酵を始めたばかりの生地を見つめる。
 なんというか、この小娘に確実に振り回されているという事実が、私をさらに疲れさせるのである。
「…手が治ったら一人で作ってくれよ…」
 しかし、そう言って、チルノ一人に料理させたことは一度も無い。
「料理って楽しいね!」
「ん? そうだな…」
 不意に言われ、つい納得する。
 疲労はともかく。言われてみれば、料理する時間を珍しく有意義だと思えた。
 楽しかった、かもしれない。
「今度はなに作ろっかなー。ね、まりさ!」
「…次は一人で作ってくれよ」
 それは心のそこから思うことだった。

 キラキラと凍てつく翼を羽ばたかせて、そのあとチルノは、無事に焼きあがったスコーンを皆に分けてあげるんだとか言って飛び出していった。
 ついこの間まで、部屋をかき回すことにしか興味を持たなかった妖精が、ある一つに執着を見せ、あまつさえ自分で料理をする、それを他人に、など、もうそんなことまで考えはじめているとは。想像を超える成長である。
 妖精全てがそうだろうか。それとも、彼女だけだろうか。
 チルノを筆頭に妖精、妖魔、幻鬼、魔獣、異形。そしてアストラル。これらは人知を超える未知の存在だ。こんなところでもない限り出会うことすら稀なのだから、観測が行われた例すら少なく、憶測、推論入り混じる学分野である。私でさえ手探りの状況が続いている。そして一例に妖精の寿命は短いとされ、彼女のように再度の生を始めることもありうるとは言われているものの、それについての詳細な論は残されていない。一度は終えたものゆえ先は短いのかも知れず、しかしそこに、妖精という既成の概念を越えた新たな可能性が芽生えないとも限らない。
 これは魔法使いとしての霧雨魔理沙の希望か、それとも私個人の純粋な願いかは分からないが、ともあれ、彼女の元気な姿をみるふとした時に、チルノという娘に「妖精」という既成の殻を食い破る、強い可能性を望んでいることは確かである。
 と、それらしくまとまったところで、今日は筆を置くことにする。

薔薇2

 そして、今現在書いているものが続く。
 またしてもバラという、逃げの一手であることはあちらにも書いたとおり。安易であることも認める。

 霧雨薔薇十字 2

 である。
 あちらに公開している部分「だけ」、こちらにも載せなければアンフェアであろう。
 書きかけである部分をこちらに載せたとしても、この場所を知る人間が虚数に近い人数だろうから、問題が起こるとも思えんのだが、いちおう気を使うのである。
 ちなみに、メモとして残しておくが、今、私が書きたいと思っているのは「eaven」である。あの、ギャルゲだかという種類にありそうな、閉鎖世界でのSFである。SF=成長しない ふくらみ とは、よく言ったものだ。

 晴れのち、そよ風が欲しい日。

 火薬というものは炭石、硝石、木炭、イオウなどを主な原料に、その他少量の薬品と分量を考慮しつつ混ぜ合わせて作られるもので、材料からもわかるように完成するそれは固形物である。だが、今回は原料である硝石を使わず、威力を増しながらになんとか液化できないかという難儀な相談を受けた。
 火薬など作ったところで役立つものか。と思う私だから、こんな話、普段なら断っているところである。だが、都合良く手元の硝化銀が底をついており、趣味の延長でやっている研究、これは仕上げに「純粋な熱による高速乾燥が必要」であるモルトース方式の胃痛薬の生成のことであるが、この高速乾燥には何らかの酸化物が必須であるため、それから先が立ち行かなくなっていた。一番の楽しみを前にして、これは私にとってはかなりの苦痛である。
 例えるなら、揚げたての天ぷらを目の前に置かれて、しかし「明日まで食べちゃ駄目よ」なんて状況に似ている。承知の通り、天ぷらは揚げたてが良いに決まっている、いや、揚げたてを食べなければならないものである。一日置いた天ぷらなんて、油を吸いまくって食べられたものではない。分かりきっている。だが今回は食べられない、食べちゃ駄目だなんて、私はそれほど到底理解しきれない状況に置かれているわけだ。至高にあるものが最低へ移ろう様を眼前に置かれ、凝視させられるのは拷問である。そして私は、かぼちゃの天ぷらが大好きで、つまり、そういうことだ。
 繰り返すが、火薬の原料には硝石が含まれる。これを用いずに火薬を生成するとなると相当な手間が必要だ。工程は試行錯誤であろう。試作を重ねるのに、材料もまたずいぶんと必要になるだろう。そして、そうした費用はこちらの言い値で支払われるのが通例だ。
 だが時偶に、稀にではあるが、今回のような取引になることもある。
「材料はこちらで揃える」
 先方のその素晴らしい台詞と、あまりのタイミングの良さに、つい魔が差したのだ。
 気付けば私は、その甘言に乗ってしまっていた。
 それがいけなかった。


 その日の私も疲れていた。知人を介して頼まれていた仕事を片付けたばかりだった。
 私は仕事をするために生きているつもりはないし、私にとって仕事は、あくまで趣味の延長にあるものである。趣味が忙しければどんなに実入りの良い仕事でも請けないし、収入よりも中身が肝心、とばかり、自分で気にいる依頼でなければ容赦なく蹴っ飛ばす。
 今回のそれは、現在の趣味と程よく合致していたため、一石二鳥とほいほい喜んで引き受けたのだが…、いややはり、いくら下請けといえど話はきちんと通すべきだった、と深く反省している。
 普通「何らかの品を作って欲しい」という依頼の場合、支払いは材料費、雑費、手数料を全てまとめた形で見積もられ、注文の品と引き換えに超過料金やチップを上乗せして精算される。そして今回のような「先方で材料を揃える」という条件がついた場合、その分の料金は当然引かれるのだが、その他の金額に、これまたいやに色がついていたのだ。見積もりを見た時点で疑うべきだったのだが、私ともあろうものが「まあ難しい話だしなあ」と軽く流してしまったのだった。
 それでもだ。
 しかしまさか、常識として、材料を「掘り出したそのままの姿」で送りつける依頼人がどこにいるというのか。
 届いた現物を見て嘆いても、あとの祭りである。
 それからの日々はまさに暗黒だった。地下という閉鎖空間、休む間のない練成作業。息の詰まる密室で、竈から発せられる高温は容赦なく肌を焼き、失敗の許されない幾つもの並行作業は、吹き出る汗を拭う暇も与えてくれない。か弱い美少女にとって、これほど過酷でこれ以上に残酷な話があるだろうか否無い。
 いつぞやの香水作りと並ぶ、これは伝説になるだろう。あれも酷かったが、また別の話である。
 引渡しの際に、とりあえずバカ香林はブン殴っておいたが、これからは気をつけようと思う。
 そんなわけで仕事のほうも、趣味と併せてちょうど一段落したところだった。

 ところで、いくら趣味とはいえ、薬作りは気の向くまま、ただやりたいままに実験を繰り返せば良いわけではない。その後の作業も重要なのだ。
 例えば切らした材料をそろえ、道具の点検をしてみて、実験の過程で走り書いたレポートの整理もしなければならない。作業のあとには、ゆっくり霊夢とお茶もしたいし、本も読みたいし遊びたいし服も作りたい。そうなると新しい生地を調達しなければならなくなるだろう。買い物に行けば、そのついでに茶葉やお菓子や、ガラクタ集めにもせいが出るはず。つまりは軍資金が必要になるのだ。そこで、今まで書き溜めてきたまとまった資料を本にすれば幾許かにはなる、そのために過去のレポートノートを引っ張り出してはひたすら書きなぐる、という仕事も出てくる。
 このような用にしばらくの時間を要するので、次までには結構な間が空くことになるのである。
 そうなると暇、ということもないが、忙しい時期と比較すれば、かなり余裕のある生活になる。
 考えてみると、そんなときでないと相手をしてやれない。今日までほったらかしにしておいた、毎日が退屈で満ちているはずの居候の姿を求めて、私はガラクタ部屋に足を運んでいた。

「おうい、チルノー。いるかー」
 声を掛けるが、返事はない。
 開きっぱなしの埃臭い部屋に、ヒトの居る気配はなかった。
 見上げて、薄暗い天井の中央あたりに意識を集中すると、ふっと暖色の灯火が室内を照らし出す。
 一人部屋の私の、魔理沙の寝室とほぼ同じほどの一室には、壁際に本棚が二つ、収納率の高い引き戸の箪笥が一つ、置かれている。それだけなら殺風景で、実に私好みであるといえるレイアウトなのだが、しかしまあ、ここはガラクタ部屋だった。本棚は既に入りきれない書物やノートが何十にも重ねられて押し込んであり、その傍には収納されるを諦めた本たちが、何かの屍のようにうずたかく重ねられて、無言の塔を築いている。箪笥は開きっぱなしのまま中身を溢れさせているし、床には足の踏み場も許さないほどの大小種類もさまざまなものが散乱している。明かりの元で改めて眺め見ると、腐臭すら立ち込めそうな、部屋もはちきれんばかりのモノの量である、感嘆の念を覚えずにはいられない。よくもここまで集めたものだ。
 というよりも、よくぞここで生活する気になったなチルノ。と感心半分呆れ半分。
 記憶の隅からも消し去りかけていた許容限界の汚らしさを目前にして、暗澹たる心境である。
「あー…」
 押し寄せるようなガラクタと部屋の圧迫感は、地下の暑苦しさを連想させる。
 むしろ乾燥して薄ら寒い部屋なのに、あの奈落の底のような熱気を思い出して、思わず首元を引っ張ってぱたぱたとしてしまう。トラウマトラウマ。
「…そして空気が悪い」
 思うが早いか、避ける気もなくして散らかったままのガラクタたちを掻き分けつつ蹴り飛ばし、物置代わりの部屋の、一つしかない窓をがたがたと押し開く。
 視界一杯に広がるのは、この霧雨亭を呑む勢いで成長を遂げた樫の木の枝葉モザイク。
「…あー。風の通りも悪いんだっけ」
 こいつの所為で日当たりも最悪だ。ふうっと息を吐く。
 部屋の汚さ、通気の悪さ。既に承知済みの事柄ばかりだが、今は気が滅入るばかりだ。
 構うはずだったチルノもいないし。
「あーあっ!」
 手近にあった揺り椅子に向かって、投げやりに、どさっと身を投げ出す。
 身を沈めて、そのまま、霊夢のところへ行こうか…、それとも自分で茶でも煎れようか…、と考えるまでもゆかない思想に浸り。深く深く、無限に湧き出ずる、止めどない暇への飽いたに見も心もゆだねながら、結局。
 ぼけっとする。
「あー…」
 おなかが空いた、そういえば棚の中には食べかけのクッキーがあったはずだ。
 ミルクティーでも入れて、それを食べようか。いやもうチルノが食べてしまっているかもしれない。
 なんせ何日も放っておいたのだ、腹を空かせて泣いているかも。
 そうだ、何日も放っておいた。何日だ? どれだけかも思い出せないほど話をしていない。
 たった一日かもしれないし、もう花月が一周してしまったかもしれない。一日だって、たったの一日じゃなかったかも。
 あいつにとって、とっても大切な一日だったかもしれない。
「…霊夢にも、会ってないなあ…」
 もう随分と会ってない気がする。
 あんなにあったかい霊夢に何日も会ってないなんて、私はよくも凍死せずにすんだものだ。
 いいや、逆かもしれないな、霊夢に会えなかったから私は火を焚いたんだ。狭い、地下室で火を焚いたんだ。轟々と、ごうごうと焼け付くほどの火を焚いて。たぶんそうだ。
 そして、だから今はこうまでも寒いんだ。
 間取りの悪さが致命傷のこのガラクタ部屋にも、チルノが住んでいる影響ではないだろうが、冷風が、ゆったりと流れ込んできている。火照っていた体ががゆるゆると凍えていく。よどんだ空気も、こうしているうちにすっかり入れ替わるのだろうか。
 この部屋に風は吹かないと思っていたのに、いつの間にこんなに涼しくなってしまったのだろう。
 この部屋に風は吹かないと思っていたのに。ガラクタ部屋だったはずなのに。
 だからガラクタ部屋だったのに。だからガラクタだったのに。
「さみしいねえ、私も…」
 ふわりと風が吹く。
 頬にかかった髪をそよりと撫でられ、そこから不意に悲しみが涌く。
 霞んだ日光がまぶたの上をちらちらと揺らめき、そういえば遠くで聞こえる、あの声は空蝉だろうか。もうそんな季節が来たのか。それとも早起きが時期を間違えているだけか。
「チルノー。かえってこーい」
 かすれ声で呟き、目を閉じる。いや、もう閉じていたのかもしれない。
 眠るつもりではなかったが、一挙に気力を使い果たした私は、こんな場所で不覚にも熟睡してしまった。疲れは溜め込むものではない。

 一人きりの私に訪れたのは、不意の冷気である。
 寒さで目を覚ますという体験も、慣れてしまうと音の鳴らない目覚まし時計よりはマシだった。
 本当の終わりに辿り着いたかと錯覚するほどに真っ暗な部屋で、私は、きっと予想していたのだろう。
 しんと静まった室内。凍えきった服の感触。
 まっくらで、自分以外に何もない世界。
 期待していた光景だった。
 だからなんとも思わなかった。部屋の中には思考すらなかった。
 無言を保ち、ことさらゆっくりと、体をもたげる。
「…お?」
 驚いた。真新しい毛布が掛かっている。それを、自分の服と勘違いしていたのだ。
 暖かい毛布は、残念ながら開きっぱなしの窓の所為でかなり冷え切っていたが、それでもあたたかい。
 一体誰がこんなことを、考えるまでも無いと気付いてこぼれる笑み。
 帰ってきてたか。ふう、と気を緩めた瞬間。
「あ! 魔理沙が起きたー!」
 耳元で大音量が破裂した。
 右の鼓膜がびりびりと聞き取れない悲鳴を上げる。
「ぐおっ…」
「せーのっ、おぅはよーお!」
 すかさず放たれる二撃目はさらに強烈で、がくんと意識すら遠のかせ、さらにはその先に、世界を誕生させた。
 瞬間にして全ては白く染まり、また黒く塗りつぶされて本来の闇の色を取り戻し、しかし一度生まれた光は長く影をも作り出した…。そんな七日間の始まりの日を刹那で体感させられる威力、声のみに留まらぬ凄まじいエネルギーと波動、それらに見合うだけの破壊力が、寝起きの脳みそへほぼ直接叩き込まれたのだ。捉えどころの無い痛みが、耳と脳の狭間で反響を繰り返す。
 鼓膜の発した悲鳴の残響、というか強烈な耳鳴りの余韻に、私はたまらず悶絶する。
「う…るさいチルノーッ…!」
 反撃するも呻きにしかならず、バカ娘は身悶えする私を見て、けらけらと笑い出す始末だ。
「おーきた、起きたっ。魔理沙が起きたっ」
「このっ、ヒトがせっかくだなあ!」
 目の端に滲む涙を自覚して、思わず拳を振り上げる。
 気付き、咄嗟に腰を引いて縮こまるチルノだが、私が捕まえるのが速かった。がっ、と両手で飛びついてそのまま絡まりあいながら床に崩れると、掴んだ頭を力任せにめちゃくちゃにかき混ぜまくる。
 暴れようが何しようが、完璧に馬乗りになった私からは逃れられない。
「ぎにゃー、はなせー!」
「はは、まいったか!」
 無駄な抵抗を続けるチルノに、どうだ、勝利宣言してやる。
 ずいっと見下ろしてみれば、敵はさんざん暴れたおかげで既に息荒く、絵の具で塗りたくったように頬を紅潮させている。目が合うと、悔しそうにぱちぱちと氷を飛び散らせた。
 もちろんその間も手は休めず、ぐりぐりと髪を弄っている。
「まいったと言え! 言わなきゃ放してやらんぞ!」
「まいらない! まいらないけど放せー!」
「ほほー、強情な」
 ふふんと不敵に笑み、頭から手を離すとわざと目の前で、おもむろに指を動かしてみせる。わきわき。
 そして、耳元でささやく。
「チルノちゃんは、わきの下が弱点だっけかなー?」
「まいたったごめん! それはやだ! ごめんなさい!」
 即答である。よほど苦手とみた。
「まいたった、ってなんだよ」
 笑いながら立ち、武士の情けとして手を引いてやる。
 自由になるや、ふるふると髪を揺さぶって立ち眩みのようにその場で回るチルノ。まあ事実、あんだけ掻き混ぜれば目も回るだろう。息も切れてるし。
「おおう、くらくらするぜー」
「はは、は! なんか、こうしてチルノと遊ぶのも久しぶりって気がするぜ」
「そーだよー。だから、ずっと魔理沙が起きるの待ってたんじゃん」
 なんとなく口を衝いて出た言葉に、チルノは口を尖らせて応えた。
 そうか。
「いつまでたっても帰ってこないと思ったら、こんどはあたしのベッドで寝てるんだもん」
「悪いわるい。そんじゃ、明日はどっか遊びに行くか?」
「ホンとに!?」
 それこそ軽く、何の気もなしに出た言葉だったが、チルノの反応は素早い。全身で詰め寄って、絶対聞いたこの耳で聞いた、質言取ったりとばかり、輝いた目で私の顔を覗き込んでくる。
「ホントだよね、今の嘘とかなしだよ!?」
 まるで恋人からのプロポーズを聞いた、いや、胸倉掴んでるあたり喧嘩したくて疼いているどっかの若い兄ちゃんか。どっちも知らんけど。…どのみち、冗談にして取り消せば血を見る修羅場になりそうな、そんな上質の期待感を、今のチルノは放っている。
 私には、その場で取りえる行動はという意味で、たった一つしか許されてはいなかった。
 凍りついた笑顔で、こくこくと頷く。
「あー…、ああ。やっと仕事も終わったからさ」
「うぇーい! 行くいく! どこ行くの!?」
「えー…ぴ、ピクニックとか?」
「ぃやったあ! ピクニック! いつまで!? どこまで!?」
「う、うーん…」
「あたしあっちのほう行ったことない! お山のほう行こう! お山のぼろう! のぼって、天井でごはん食べたい!」
「そー、そーしようか?」
「するする! やっほーう!」
 ようやく離れ、いや私を突き飛ばす勢いで飛び離れてチルノは、一目散に部屋を出て行く。「おべんとー!」と、ドップラーの尾を引いて階段を転げ落ちていく音が聞こえて、ようやく、私は我に返った。
 ああ、うん。
「あんだけ喜んでくれるなら、なあ…」
 山の一つや二つ、制覇するのも悪くはないかも。
 どたばた走り回り、壁に目一杯ぶつかったらしい打撃音や、調理場をまた小規模破壊しているらしい音が聞こえているが、あそこまで寂しがらせた自分も悪い、悪い気がする。その上、なんか歌っているらしい、メロディじみたものも聞こえ始めて、ああ、ピクニックというそれだけではしゃいでしまうなんて、なんて可愛いんだろう、と思い込む。目を瞑って思い込もうとする。自己暗示もたまには必要だ。
 そこまでして、偶然聞いてしまった、なにやら小さな破裂音を聞いて、「あーあれはきっと私のお気に入りのソーサーが割れた音だな」などと苦渋の中で諦めて、やっと冷静を取り戻し、ふと考える。
「でも、歩いていくつもりか…?」
 山と呼べる場所、幻想郷の北の果てまでは、直線距離で徒歩三日ほどである。
 歩いて三日、あくまで最短距離で。
 想像して腰が砕けた私は、思わず両手を組んだ。そして神に問いかける。
 私のナニがいけなかったのだろうか。思いもよらず熱心に仕事をしたことか、ちょっと掃除をサボっていたことか。依頼料をボッたことか約束をすっぽかしたことかそれとも。
 やっぱりチルノを放っておいたことか。
「たすけて霊夢…」
 止まらないロマンティック娘に、脳裏で呼びかける。
 さらなる被害の音色を聞きつけた耳を塞いで、私は、一人、覚悟を決めた。
 サバイバル装備でも用意しとこう。

色恋事2

・前回の予告からしばらく経ってしまったが、二回目である。

 二回目であるが、今回のエントリで恋愛事への私の考えをまとめるつもりだったが、今、少々立て込んでいる(立て込ませている、としたほうが事実にやや忠実となる)ので報告だけとする。

 さて前回、「友情と恋愛の違い」という問いを彼女に吹っかけるつもりでいたが、細かな事情というもので残念ながら聴取できなかった。過半数を占める原因は、色恋事とはまったく無関係である事柄なのでさておく。他にも彼女のバースディが判明するなど衝撃的なことが多々あった日だった。給料日後であるのが救いである。(と、今気付いたが、私は何故か、当然のように、値段を考慮せねばならないほどの物を贈るつもりでいるようだ。自分に驚いている。
 私は特別、彼女と恋仲になりたいと思ってなどいないのだが、情というものだろうか。深刻な値段でなければ好みそうなものを贈りたいと思っている。ようである。リングや直接身につける装飾品の類は、これは友人の忠告から控えるつもりだ。

 さて、今回は、この程度のところで終わらせておこう。
 また次回である。

2006年07月25日

日記らしい日記を

・活動期限は午前六時。それまでは、帰宅したそのままの格好で休みなくモニターを睨みつける、大量の文字数字と格闘する。そんな毎日。
 とか書くと、こうして更新の間が空いてしまったあとでも、それなりに格好はつきます。つく予感です。つかなければ収まりません下半身とか私のピュアハートとか。実際は風呂入ったりトイレに走ったりと間が空きますので休みなくって事は無いですね。
 例え周囲と比べて短い時間でも、労働に勤しむことにより私生活の時間が削られてしまいますので、時間の無駄は省かなければなりません。省いた上で残された時間を有用に使用しています。

 /おしらせ

 んでまあ上記のような生活を繰り返しているので日記を書く時間なんて「ぺこり」だけで精一杯だったりします。あっちはあっちで不定期ですが更新してるので、まあ私の普通の日記が読みたければぺこりをどうぞご利用ください。こっちは普通ではない日記です。

 おしらせ/

・ゲーム作成日記とか書いてると、あとで便利ですか?
 そういう情報を小耳に挟んだので、あとで作成日記を書きます。一日目ですね。
 そしてこっちには、私事を連ねましょう。

・いまいち気が乗りませんが、いわゆる「恋愛」?ってやつのことを書いていくことにします。
 忘れっぽい人間ですから常以上に、特に体験談というものはこうして記しておかなければなりません。後々、何かしら資料として使えるでしょうから。資料は下書きが肝心、そして一節が訪れるたびに逐一まとめることが大切になります。全てが終わり次第、レポートや論調の文章へ昇華させるのです。その行動が、私の文章能力の向上に一役買うでしょう。買わなかったら単なる趣味です。
 これも別エントリーとして登録します。

作成日記1

・既に、最も面倒な部分はほぼ完成しているのですが、今日から正式な「日記」として書くことにします。
 ので、一回目。

 一回目だからSAの目的まとめ。
 ・カードゲームの要素を取り入れたRPG。

 構想
 ・主人公1、ゲスト1、自由加入キャラ2、というパーティ構成。

 主人公は、
  ・装備変更が可能
  ・「ベンス」の装備変更により、任意に特殊技能を取得できる。
  ・成長が最も遅い。
 ゲストは、
  ・装備変更が不可能
  ・技能は全て取得済みの状態。また、レベルは加入時の主人公のレベルに上向き調整される(仮。
  ・成長は普通。
 自由加入キャラは、
  ・装備変更が不可能。しかし、加入時に任意の能力を伸ばすことが出来る。
  ・技能取得はレベルアップに依存、または加入時に任意で取得。
  ・成長はやや速い。

 シナリオの構想は、
 ダンジョンの攻略を中心とした短編ストーリー(もしくは連続する中編のストーリー)をある程度自由にプレイヤーに選択させる、ぶっちゃけいわゆる「フリーシナリオ」式。ぜんぜんフリーじゃないけど。
 短いイベントの最中に表現する「違和感」を謎として、「プレイヤーに意図的にそれを探らせる」のがゲームのシナリオ。中編ストーリーでも、イベントの一環として「そのストーリーのエンディングとして」エンディングは表示されるが、それがゲームの結末ではない。

 こんなとこ。詳しくはねむおエントリー参照のこと。
 
 さて、どこ作ってますか。

 ・大陸の西方に位置する「港口ファーマイア」を製作中。ほぼ完成。兄の配置は別のシナリオに含む。
 完成に必須「OPイベント」。また船着場に人物を一人、そしてフタバの位置記憶をすること。
 ・シナリオ「運び屋セブンスター1」用の「洞穴」を製作中。
 モンスターの配置を終えて、ファーマイアとのつながりを作ればほぼ完成。バランス厳しすぎるかも知れず。
 ・ヴェルセルの召喚プログラムを思案。
 ・ファーマイアに隣する「栄えあるティンカイラ」を思案。
 ゲーム中、最も訪れる回数が多いであろう場所で、ここから始まるシナリオが多い。施設も全てある。
 また広く作るつもりだから、面倒がらず図案化しないと混乱する恐れも有り。
 ついでにこの段階で、全ての町を作ってしまえ。と安易に考えている。まあ、作らなきゃシナリオも作れないわけでさ。

 今日は洞穴の敵配置をある程度終わらせたら薔薇を書きます。ナメんなエネミーはまだ未配置。敵グループの一部にある強すぎる気がするやつらをそれに当てるのも良いか。
 いまんとこ、OPイベントからベンス取得までをどうするか、が悩み。
 ややり兄から渡すべきか。

色恋事1

 一度目となる今回は、今日までのまとめです。

 私という人物から紹介。
 外見の評価は、自分自身ではどうとも表現しづらいので周囲の言葉を借りますが「モデル体型」「顔は良くもなく悪くもなく」。内部は自己評価で「わがまま」「視野の狭い人間」「選り好みし過ぎ」。総合して、ここも友人の談を拝借すると「外見と中身でギャップの激しい人間性」というところです。それはそれは面倒な人間です。
 さて、色恋パターンで分類しますと、「ロマンティックが止まらないドリーミングおっさん」に振られるでしょう、今までまっとうな恋愛経験をしてこなかった松平健が大好きな情報収集癖持ちの二十台。松平健含む後部は嗜好として、まっとうな恋愛経験がないという部分、この原因に多少スペースを割いてみます。
 ある疑問に対し常識という答えで納得出来かねる場合、自身の経験から得られるものしか正答として認めない、認められないという、私という個人の特性なのかもしれません。この今回のような色恋沙汰においては、私は、常に「友人と恋人の絶対的な違いとは?」という疑問を抱いています。これに未だに答えを見出せずにいる今、私は「友情と恋愛の区別がつかない」状態に有ります。
 従って男も食べます。経験では、現在ぎりぎりで食べてません(二人ほど食べ損ねました)。女性経験とも、ぎりぎりで無しです。なので、というか男女とも「肉体関係を持ったことが無い」のが最大の問題なのかもしれませんが、それ以後におとずれる感情の差異を知りません。もし「友人と恋人の絶対的な違い」という疑問の答えがそこにあるとすれば、早急に経験を重ねなければなりませんが、SEX行為にさほど関心が無く、また急ぐ必要性をまだ感ぜられずにいるので、「SEX後の感情の変化」という可能性を潰すのはまだ後回しにしています。初体験はたった一度しかないのに、急いだら勿体無い、と今はそう思っています。
 感情の面で、これまでの経験をまとめてみますと、女性はもとより男性に対してもいわゆる「トキメキ」を覚えることが有ります。しかし、その頻度は女性に比べて低い。また「友情と恋愛感情の違い」が分かりませんので、バイセクシャルである可能性も「同姓に覚えるトキメキ頻度」と同等ほどに低いと考えていますが、全てを否定することはまだ出来ませんので、周囲には一応、先にも書いた色恋の疑問を含めて「私はバイです」と紹介しています。
 私が単に「恋」と呼ばれるものを知らないだけである、または知っていて無自覚なだけであるとも考えられます(つまり超鈍感という)。異性にのみ感じる思いというものも、経験として知り、理解もしているつもりですが、単純に子供やその他「かわいいもの」にも全く同じ感情を覚えるので、「これは恋じゃねえな。」と結論しています。また、例として中学時代後期に、恋愛よもやまのような事もしでかしているのですが、その件に関しましては大変恥ずかしながら、卒業その後になって「周囲が色恋で盛り上がってるから」という理由ででっち上げたものであると(感情の盛り上がりの無さやその他の経緯から)悟ったというべきか理解したというべきか、妥当な表現として「気付き」ました。その時の経験から、半端な思いと行動は周囲を傷つけるのだ、と察したからか、今の私は色恋に関しては慎重な態度を取るようです。自分のことですが、まあ他人事。

 長くなりましたが私に関しては以上ですかね。
 他に無意識の行動パターンもあるかもしれませんが、意識的には思い浮かびません。

 そして、恋事というからには相手がいます。以下は私が持っているデータの羅列。
 ・元バイト先の別店舗の女性。最近に起こった人事問題で、今は私の縄張りの内側にいる。年上。
 ・容姿、おおまかな内面とも私の嗜好とほぼ噛み合う、いわゆる「タイプ」の人。(ちなみに私が他人から訊かれた際に答える常套文句は「好きになった人が好きなタイプ」なので、この表現の妥当性は極めて不審)
 ・恋愛経験は二回と、年齢に比べると少ないものと思われるが、私自身と比較すれば豊富である。まあ、そもそも比べることそのものに疑問を持ってるわけですが。
 ・現住所は片道一時間足らず。
 こんなところ。

 現在の進捗状況。
 特筆することはなし。進展も無く、相手がこちらをどう思っているのかすら不明。最近は、あのちっちゃい頭を撫でるのが好きなので、気が向いた時にはほぼ触っている。それを拒まれた経験は無し。まだ抱きついたことは無いが、それは常識として「行うべきでなし」と結論。(男には抱きつく。ケツを撫でる程度の事はする。
 交友関係は、私の友人グループの中にいるので有り。グループの一員として誘って遊びに行く程度の関係。
 彼女からは例の「友情と恋愛の違い」についての答えをまだ搾取していないので、明後日に会見を予定。(女性であるからして少々、情緒不安定であることが多いので、様子を見て中止することもありうる。

 第一回目は以上。
 次は、明後日の結果報告を行う予定です。

2006年07月18日

J-RPGC

J-RPGCreator
 新しいツールを見かけるとすぐに弄り倒したくなるこの性癖。困ったものです。

 まだ本格的に使ったわけではありませんが雑感をまとめておく。

 パッと見、ツクール2000の劣化版。もとい某RPGクリエイターより幾分かはマシなツール。
 操作系統やヘルプ、内部命令あたりに非常に不安を抱く「見掛け」。ツールそのもののバグ含有率は低そうだが、シンプルすぎるが故、使っているうちに混乱しそうな操作系統だった。これは慣れ次第か(YUUKIソフトに作らせたら、こんな印象は受けなかっただろうと思う)。また事実として、マップツールとして、まだまだ2000にも及ばないと感じた(2000はメーカーの看板背負った「製品」だし、資金力や手勢を無視してまともに比べるのは可哀想ではあるけれど)。
 戦闘部分(見掛け)にある程度オリジナリティを出せるようだが、それが果たして好点であるかは判断できず。重要なことだが、細かい設定や、サイドビュー、フロントビューの切り替えが安易に行えるのは非常に大きな利点だ。
 イベント構築面でも、面白い演出が可能だったりフラグ管理やその他2000では出来ないことを多く盛り込んでいるようだけど、残念ながらある程度使いこなさないとユーザーの理解が及ばない気がする。ついでに、まだ痒い所に手が届かない部分が多い。さらに見易さという点で2000に劣るのが痛い。
 これからの成長と、今は数少ない周囲(JRPGCに理解ある素材サイト)が固まれば、化けそうではある。
 パワーアップした挙句に廉値化まで行った2000には勝てそうに無いけど、私は自力でここまで作り上げた、という点を高く評価します。2000に出来る「ある程度」を網羅して、出来ないことをカバーしてさらなる差別化を測れば、あるいは分からんぞな。

 個人的に、なんか3DRPGが作り易そうなので、そこに期待してVer.UPを待ってみる。

2006年07月09日

UD:またインデックスが訳分かりません。

・理由もなくメニューが見れません。
 原因はMTのバグなんだろうなあ、とその程度しかわからず、またヴァージョンアップしないといけないのかーとかそんなことを考えるだけで眠くなってきます。どうやら新しくエントリーを投稿した場合に発生する「再構成」では問題なくインデックスが作られるらしいです。ということは、つまりテンプレート系統のミスかもしれませんね。私が悪いんでしょうか。今まで不具合なかったのに。
 移転の意義が未だに見出せないおっさんですおっさんですおっさんです。

なにしてますか。

・ずっと更新してませんが、まあお約束どおり「死んでません」。
 私が更新するときというのは大抵、
 ・暇すぎて死ぬ時
 ・何らかの「書きたい事」が出てきた場合
  もしくは書くことによって考えをまとめたい時
 ・時事ネタを見つけた時
 ・戯言日付の存在を思い出した時
 …となります。今回は最下の「思い出し」た時になりますか。
 とりあえず何してましたか、を書きましょう書きましょう。
 今日は、
 ・ツクール弄ってました。
  装備欄の説明文を再度修正。前回のでは、装備変更時のメニューの説明文に重なって表示されてしまいましたので、これを直すには「説明文の短縮」か「装備変更時メニューの位置修正」か、どちらか二択しか考えられず、んじゃあ労力の少なくてすむ前者をば、と。システム管理者には到底向かない、めんどくさがりな私です。
  他にもいろいろ修正加えました。
  街は、必要な部分だけ狭い範囲で作って、シナリオに関係するような施設はまた別マップを作成する、ことにします。必要な施設はたかが知れてるし、それ以外に必要なものはシナリオ作りながら付け足していけばいいんだよ。
 ・概要レポート書いてました。
  私だけが読む、私のための概要書ですから、読み手のことを全く意識していない乱雑さです。しかし必要な部分はキッチリ押さえているので、のちのち見直しても大丈夫。タブン、eDこと友人にならおおよそ理解できるんじゃないでしょうか。全く知らない他人に見せてもなんのこっちゃだろうと思いますが、そういう場面で私が居ない&説明加えないなんてのは考えられないしよほどおかしなことなので、そのようなことがあっても問題ないでしょう。ただし乱雑さは認めます。
  今日書いてたのは「ヴェルセル構成」という、えー先日も書いた特徴のひとつの具体案です。
  まず「可変ヴェルセル」構築時における「素材」の効果。これと数値案と、プログラム処理の流れ。
  そして「可変」および「固定ヴェルセル」共通の、ボーナス「素材」の効果、プログラム処理とそれに関する注意点。
  これらは、まず彼にメールで送りつけて、修正してもらってから行動することにします。
 ・薔薇書いてます。
  今まで書いてました。まだちっとも終わってませんが、全体の流れを考えると出だしはまあ、こんなもんでしょうという程度。うpしてもいいですが、読んで頂くまでにはまだまだ及びません。半分は終わった頃に、というのも有りですが、薔薇ですし全部書いてからということにしましょう。こっちにもうpしますよ。
  魂魄譚も、もちろん考えてます。先日も書いたように、薔薇を試験紙として、こういう書き方で魂魄譚を書いたらどうなるか、というシミュレートを繰り返してます。何故かというと、魂魄譚は長すぎるからです。また紅魔録を超えるんじゃねーかという総量なので、紅魔録のときのように「はじめから」書き直すなどという愚行は、まかり間違っても繰り返せないのです。というか何度も書き直したから紅魔録はあんな流れになっちゃったんですが。
  今、念頭においている目標は「主人公をもてあまさない!」です。紅魔録は持て余すどころかほっとんど放置してましたからね!げはは。
  紅魔録の場合、流れを考えて書いたのが彼女だけだったんで、主人公はチルノでした。とするのが正しい。書いてたときもそう思ってたし。今も思う。つーことは事実、そうなのか。まーマイティウォリアー氷の戦士だからしょうがないね。次はエメラルドソード探す話だし、そのうち火の雨は降るはずだし?(嘘ですよ。
  でも今回は違う!違うんじゃよー!
  反省を生かしたいので、合間には薔薇や他の話も書きつつ、もっと時間を掛けてやります。
  長い話を書くのは、たいそう頭を使うので、面白いんですよ。

 こんなことを、毎日2時間ずつで区切りをつけながらやってます。
 文章を最後に持ってくるとタイムリミット過ぎることがしばしありますから、これは再考の余地有り。
 何やってても同じですけどね。寝なくていいなら、一日がどれだけ有意義なものになるか、嗚呼!

2006年07月04日

なんか眠いけど

・んん、もう眠たいとかそういうレヴェルを通り越してきているのでとにかく頭が動くうちに頭を働かせないといけない作業をしようと思った。薔薇とか。

 薔薇はあとで書くとして(それ以前に魂魄譚だろ)こっちには、今作ってる新コンテンツの概要を書き散らそうと思う。サモンアリナーの話ですよ。なんかここらでまとめとかないと、自分で趣旨を見失いそうだからね。
 ついでにリストタグの練習もしてみる。


  • 大まかな概要

  •  カードゲームの要素(といってもごく一部。使っているツール「ツクール2000」に可能な範囲でのみ)をRPGに取り込む。
     具体的に書くと、
     「パーティ4人中2人は、各拠点で任意で入れ替えが可能である」
     「プレイヤーキャラクタは、所持する特技を、確立された範囲内で任意に入れ替えることが可能である」
     さしあたってこの二点が根幹部分。
     また、
     「地方、さらにダンジョンごとに、シナリオ進行の障害(モンスターやリドル)に特色を設ける」
     これによって、
     「各ユニット毎の特徴を生かし、シーンにより頻繁に入れ替えることで直面している状況に対処出来る」ようにするのが目的。
     ね、カードゲームっぽいでしょ。

     「ヴェルセル」という名前の任意メンバーは、各地区の街マップ内でだけ「メンバーに加える」「能力の加減、調整」が出来るんだけど、確かにおとずれるだろう危機を予測して彼らを調整しておくことは出来るけれど、しかしダンジョン内での刻々と移り行く状況には細かく対応は出来ない。
     そこを補うのは、プレイヤーの装備できる「ベンス」と呼ばれる魔術を封じた記術板。
     これはカードゲームで言うところの「魔法カード」みたいなもので、プレイヤーに一枚につき4つの特技を付与することが出来る代物。二枚まで装備できるうえ装備変更はいつでもどこでも可能、状況を見て逐一変更することで、パーティ全体の弱点を補うことが出来る。
     というのが全体の理想構造かな。

  • 各要素の細かい設定

  •  上記のおおまかなパーツをつなぎとめる片栗粉のようなもので、とても重要になる部分。
     「ヴェルセル」と「ベンス」の二種類があるので、それぞれ解説を加えながら簡単に書き留める。

       「ヴェルセル」は、パーティに二体まで加えることが出来る。
       そのうち一体は、細かい変更、調整が可能な弱固体。
       もう一体は、二、三の要素を加えるのみの調整しか出来ないが、全体的に整った強固体。
       前者を「可変ヴェルセル」、後者を「固定ヴェルセル」と仮に名付けている。

    •  可変ヴェルセルをメンバーに加える(召喚する)のに必要な要素は
       「専用術陣(緑石)」 および 「素材三種(+二種)」
       である。
       専用術陣(緑石)は、あるシナリオを経験することで手に入る。
       素材各種は、敵を倒してボーナスとして獲得(戦闘後に取得)することや、宝箱などの取得イベントをこなすことで各地で入手できる。
       専用術陣(緑石)をベースとし、素材三種を定式に当てはめることで種族(攻撃属性、耐性、弱性、レヴェル)が決定され、素材二種を加えることで各ステータスにボーナスが加わる。

    •  固定ヴェルセルをメンバーに加えるのに必要になるのは、
       「専用術陣(個体ごとに定められた緑石)」 および 「素材二種」
       である。
       固定ヴェルセルは各個体ごとにそれぞれの「専用術陣」が有り、それをイベントなどで獲得することでメンバーに加えることが出来るようになる。
       素材二種は前述の可変ヴェルセルのステートボーナスと同様である。


       「ベンス」というのは主人公および特定のキャラクタ固有の装備品の名称である。
       ひとつのベンスの中に最大四つの特技が記録されているものと考えられる。装備することによりそれらを主人公が習得し、また装備から外すことにより特技リストから消失(忘却)する。これはその他の装備品に倣い、主人公のみが任意に変更出来る。
    •  「ベンス」のゲーム中の扱いは他の装備品とほぼ同じである。
       また、入手方法もほぼ同じで、拠点での購入、シナリオ、イベントでの取得などがある。
       ベンスに記録されている特技は、各ベンスごと一種類から最大四種類である。これらを、ベンスを装備から外した後も永続して習得し続けることは不可能であり、記憶させ続けるにはベンスの装備が不可欠である。
       また名称により記録されている特技の組み合わせも異なる。例えば
       「灯火の賢者」には「火印」「ヒーリング」「スネアー」「パワーミサイル」
       「往来の賢者」には「風印」「雷撃」「スロウ」「リフレッシュ」
       が記録されている。これらは異なるベンスで重複することも有りうる。
       ベンスの、前例にも挙げたような名称は「火」「水」「土」「冷」「風」「魔」の六種類でおよそ1グループを形成し、8グループから10グループほどまで存在する。同名称で異なる特技を記録しているベンスはないものとし、グループ、種類ごとに発生するような相互、上位関係はない。また装備の組み合わせにより発生するような効果も、今回は用意しないものとする。あくまでベンスとは、キャラクタに特技を習得させるためだけのものである。

     「ヴェルセル」「ベンス」に関する前提は以上。
  • パーティメンバー

  •  パーティメンバーは最大四名までで、選択不可能である主人公一名、任意に選択できるキャラクタが二種二十名、シナリオにより仲間になるキャラクタが一種八名。
     主人公
     可変ヴェルセル
     固定ヴェルセル
     ゲストキャラクタ
     の四名である。
     ゲストキャラクタは、あるシナリオでのみ加わる人物や任意で加入、離脱する人物などがある。
     シナリオが進行することによりパーティに加わる人物は、ある特定のシナリオ中に仲間になるが、特定の、他のゲストキャラが加入しなければならないようなシナリオなど、異なるシナリオへ移行しようとするとパーティから外れる。これによりイベントが消失することはないとする(再び任意に加入させることがシナリオ再開の条件となる)。またシナリオがひとつ終了するごとにパーティから離脱し、その人物が加入するシナリオの進行に伴って加入、離脱が自動的に行われる。
     任意で加入、離脱が選択できるゲストキャラクタは、ある特定の場所で会話することでパーティに加えることが選択でき、また拠点で「パーティから外す」選択をした際に離脱する。シナリオの進行に関わらず、ある程度自由に編成が出来る人物である。前述の強制加入ゲストキャラクタがパーティに加わる場合、自動的にパーティから離脱する。

     メンバーの成長(レヴェルアップ)は、およそ以下の通りと暫定している。
     ・主人公 :戦闘とシナリオクリアによって経験値を得る。その割合は戦闘で得る経験値を1シナリオ中の総計と考えて「1:10」とする。レヴェルアップの頻度は最も遅い。
     ・ヴェルセル : 戦闘からのみ経験値を得る。また彼らを再構築した時点でレヴェル値はリセットされ、「主人公のレヴェル」と「構築に使用した素材」から新たに値が導かれるものとする。レヴェルアップの頻度は、主人公の1.3倍程度とする。
      可変ヴェルセルの場合、種族により成長度合いが異なるため、プログラム上、戦闘で経た経験値は全て均等に配分される。
      固定ヴェルセルは戦闘に参加したメンバーのみ経験値を得、成長する。
     ・ゲストキャラ :戦闘とシナリオクリアによって経験値を得る。その割合の前提は主人公と同様のものとして「1:5」とする。主人公の1.2倍から1.5倍程度の頻度でレヴェルアップを繰り返す、もしくは主人公とほぼ同等とする。

 こんなとこですか。
 まあ、あとで自分でレポート要旨にまとめてください。

清流七茶

・清流七茶のCM、あの声が誰だか分からないけど、気に入った。
 ぜんぜん全くもって、旨いとは到底言い切れない歌声だけど、ふっと心に触れて来る感じは好きだなー。

 またあとで更新するかも。