マンホールの蓋はなぜ丸いか
・マンホールの蓋がなぜ、円の形をしているか。
そりゃ当然、マンホールそのものが下水道へ落ちないようにするためである。自明の理ともいう。
他の形ではいけない理由は、一々書き出すのもバカらしいが、
・下水道は地中にあり、またそこで作業が行われるということを考えると、進出口は道路に面するかその近くにあるのが理想である。専用の敷地を用意するとなると、この利用可能な土地の絶対面積が少ない日本という国では極めて困難であるため、道路そのものに設置されていると思われる。
・進入口が道路に設置されている、ということは、進入口(マンホール)の蓋は嵌め込まれている状態で通行の邪魔にならぬよう、道路との段差があってはならない。つまり平面の広いもので作られなければならない。(ちょうつがいパターンが見受けられないのは、恐らくこのためである。
・蓋である、マンホールの穴より少々大きめに作られるだろう。さらに平たく、あらゆる角度からも通過しない形状はといえば、「円」しか考えられないのである。
三角であったり四角であったりすると落下し、作業中の人間に激突する危険が大いにある。試験せずともわかると思うが、例えば正方形であれば対角距離は一辺の長さよりも広いため、容易に通過できる。またそれ以上の多角形は、よもや通過し得ない形状もあるかもしれないが、コストと磨耗を考えると、単純に円形を採用するのがベターである。
防火槽などの蓋が四角形であることもあるが、そしてそれが原因とは言い切れないが、幼児が落下し、死亡する等といった事故が発生してしまうので、あまり良いとは言えない。そして、そーいう危ないところの蓋には鍵くらいつけとけよオイ。と自治体なんかに訴えたくなる。
今日は、流れるプールの吸水口に小学生が吸い込まれ死亡する、という事故が起きたばかりで気が病んでいる。