夢・出逢い・魔性
ああ、瀬在丸紅子でV.C。だからVシリーズね。
質問にお答えいただきありがとうございました。
そんなわけでVシリーズ四話目「夢・出逢い・魔性」です。
解答がないとコレ、ぜってー解かりませんて。
「二重の意図、不都合ゆえの無意味な行動。いぬ。」
話の中盤頃からすでにミステリに見切りをつけて、お話として読んでました。
確かに、登場人物の中に犯人(この言葉に疑問はありますが、一般的な語彙から選出するならこの言葉しかない)が居なければならないという決まりはないし、現に犯人さんはちゃんと登場してますけど。だけどさ! 完全無欠に、たった一つのほつれすらも見抜けなかったので白旗です。二人のヒントが無けりゃ犯人の意図すら読めなかった。っていうか、犯人をまったく絞れなかったあの地点からすでに考えることを辞めてた気もする。
例えば先日読んだので宮部さんの「レベル7」を引き合いに出しますが、森博嗣氏の最近の作品の「犯人」には、「レベル7」のような絶対的な悪意が無いので私の直感に全く引っ掛からないのです。このシリーズでは「モナリザ」くらいだ。…といいつつもキモになるひとつの謎を解けなかったので、こちらも敗北ぎみか。「月は幽咽のデバイス」これは、死因というか、現場検証のときにはっきりと○○だと直感しましたが、えーと。あんな仕掛けは見抜けるか! ってな話なので、えーと、敗北? 「犯人以外は嘘をつきません」カードを森氏は提示しておくべきだね! うん。
そもそも、森氏と戦おうというその欲求がすでに稚拙なのかも知れん。まあ、負けてますよ。
このシリーズで最も秀逸なのは「黒猫の三角」であるという点は、誰でもない私が認めるところです。