さにあれど
・日本人で母国語ジャパニーズだけど意味わかんない言葉ってあるよね。
「さにあれど」ってなによ。「だけど」とかそういう意味か。
とか仕事中に考えてたら、
お釣りを盛大に間違えて見知らぬ他人にお年玉あげてた。
お客さんに気づいてもらえなかったらヘド吐いてたね。
「さにあれど」
ググルたんに訊いても的確な答えが見つからんので自分で考えて見ようのコーナー。
こういった古語というか死語というか昔ながらの言葉は、まず分解するのが私流。そいで、それぞれの語を理解して、改めて本来の意味を探っていきましょう。はい。(言語学板にこういうスレがあっても良いと思うんだけど、あそこは本来の意味での言語学を追い求めている人たちばっかりなんで難しいかもしらんね。
「さにあれど」。
「さに」、「あれど」と切れるだろうと、目測でザックリ。プラモなんかも適当に作ります。
で、えー、「さに」。
これは以前は「然に」と書かれていた言葉ですね。
「然」ってのは、今で言う「そう」という言葉。つまり既出の事を指してつなげる意味を持っています。明治のあたりだと「然う」「さう」と書かれていたのでしょう。江戸川乱歩とか夏目漱石とかそこらへんの文章を思い出すと納得行くのではないでしょうか。
これを踏まえて「さに(然に」を考えます。
このような「~に」という使い方は、古語では「~では(無い)」という風の、否定のニュアンスを持っています。よって「さに(然に」とは 「そうでは(無い)」 「そうだけど」という、否定的な意味であると理解することができます。はい。
次なる「あれど」はカンタンですね。
かず「あれど」、多く「あれど」など、「沢山有る」「多量」を示す単語にくっつく語句です。現代語で言い換えれば「数あるけれど」「多くあるけれど」となり、これは否定のニュアンスを含む語句であると理解できます。
よって、正確な意味合いはさておいてここでは「~あるけれど(否定)」と定義しましょう。てきとーバンザイ。
まとめます。
「さに」「あれど」という言葉を現代語訳すると「そうでは(無い)」「~あるけれど(否定)」。
ということは「さにあれど」はつまり、
「そうではあるけれど」「そうだけど」って意味である! 結論!
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かわゆいメガネっ娘諸君。
理系男子に正論で押し倒されそうな時には
ちょっとメガネをずらしつつ上目遣いでひとつ、
「…さにあれど~」
どうでしょうか(知らん。